そして、何よりも心に残ったのが、私たちの真ん前に座っていた選手の親族だと思われる、ベルギー人の集団。26番目に滑る選手の応援に駆けつけていたようだが、その選手が演技する直前に席に座り、終わった瞬間に席を立った。しかも、演技中、後ろの人のことも考えずに特大の旗を持ち、大声で「Kevin!」と応援。たった2分50秒のために高価なチケットを購入し、ベルギーから駆けつけたのか、と思うと、オリンピックに出場することは本人にとっても親族にとっても非常に名誉なことだと改めて感じた。また、TVでは放映されないドラマを見たひと時だった。
オリンピック開催に関しては、さまざまな問題が山積みで、期間中にオリンピック開催反対のデモもあった。しかし、自分が住んでいる街でオリンピックが開催されることは最初で最後である上、私はこんなにも素晴らしい経験ができたことを嬉しく思う。
3月にはパラリンピックが控える。パラリンピックもオリンピックのように、盛り上がればいいなと思う。
|