CSLI(Canadian as a Second Language Institute)はカナダライン・イェールタウン駅から徒歩５分程の距離にある学校で、天井の高いエントランスには、これまでにCSLIに入学した生徒、全ての国の旗が掲げられている。

多くの学校が、国ごとにブースや個室を設けて担当のカウンセラーが控えているのに対して、ここでは、様々な国のカウンセラーが大きなカウンターに席を並べ、一緒に仕事をしていた。　日本人カウンセラーはKunikoさんで、スラッとした長身の笑顔がチャーミングな女性だ。

英語力のチェックも兼ねてKunikoさんと少し話しをしてから、リスニング／発音 (Level 3-4)のクラスに参加した。
１コマ目の前半はサイレント・スピーキング。声を発せず、唇の動きから短文を読み取るというもの。先生の口元に皆な集中し、静まった教室で各々が先生の口の動きを真似ていた。舌の動き、口の開け方、そして顎の上げ下げまで、普段声に頼って意識していなかった箇所を先生が細かく説明し、発音の仕方や成り立ちを身体で覚える授業だった。
後半は、教室外に添付された短い文書をチームメイトに伝えるゲーム形式の応用クラス。声を発して伝えるのだが、国籍が違えば苦手な発音も異なり、皆な苦戦しながらも１.５時間のクラスを楽しんで受けていた。30分の休憩を挟み、２コマ目はリスニングを集中的に行うクラスだ。 世界的ボクサー「モハメド・アリ」の幼少期の物語をCDから聞き取り設問に答えていく内容で、文中に出てくる熟語・フレーズは１コマ目のゲームの中に既に盛り込まれていたので、文章の意味も判ってスムーズに物語を聞く事が出来た。

CSLIの大きな特徴の一つはアクティビティが完全無料なこと。毎日アクティビティが実施され、週末にはウィスラーやビクトリアなど近郊への小旅行も無料で楽しむ事ができる。その他にも大きなラウンジを活用して、校内アクティビティで他の生徒と交流を図る機会が設けられているのも魅力だ。
CSLIは、あるインターネット会社の調査で2003～2009年まで７年連続で優良校に選ればれており、BC州の数多くある語学学校の中で”The Best Of Language School”も2008/2009と２年連続で受賞している。　(Akiko Gomi)