バンクーバーのアーリントンランゲージスクールは、1科目ごとの受講が可能なシステムになっている。
カリキュラムは3ヶ月を1スパンとしていて、テキストは厚い。
今回参加したトライアルレッスンは既存のクラスへ参加するのではなく、トライアル希望者だけを集めた特別レッスンで、1時間30分の授業時間の中で、スピーキング、ライティング、リスニング、発音のクラスの流れとポイントを総合して体験できるようになっていた。
トライアルを担当してくれたのはTristan(トリスタン)先生。
スピーキングのトピックは「過去の経験で」これだけは忘れられない・・・という経験について質問・回答する仕方を学んだ。
配られたプリントには、トピックに併せて使えるフレーズのヒントもしっかり載っていた。
内容を理解したところで登場したのがボイスレコーダー。隣の生徒とパートナーを組み、今学んだフレーズを使ってみる。本来は録音された会話全てを聞き、修正していくのだが、今回は時間短縮のため1つを先生がピック・アップ。運良く(?) 悪く(?) 私たちペアのレコーダーが選ばれた。
文法と発音は特に苦手な私だが、改めて聞いてみると“文法ミス”、発音の不得意箇所を自分でもすぐ把握できた。聞いたそばからクラスメイトと先生が私のミスに対して修正をしてくれる。「なるほど、これは確かに価値がある授業」だと素直に感じていると、クラスはそのままライティングへと移っていった。内容は他人の言った言葉を第三者へ伝える時の文章の書き方。まどろっこしいが、「Aは言っていた・・・。と」、「Aは・・・と言っていた」の文章上の違い。どこにカンマを打つのか、ここにThatが入ると意味合いがどう変わるのか”など、今まで私が意識していなかった部分を細かく聞く事ができた。
次のリスニングと発音はなかなか慌しく授業が進行した。会話を聞き、プリントの設問に答えていくのだが、聞けるのは2回。設問中の1問は会話の内容を書き取るもので結構ハードな内容だった。そして最後の発音ではリンキングと言う、Did you”ディドゥ ユウ””→”ディジュー”などの練習、また、どの単語を強く発声すれば相手に伝わり易いのかなどを徹底して練習した。
1時間30分で4教科分のかなりの駆け足トライアルだったはずの今回のクラス。発音だけに限らず、どの教科の内容も密が濃く、終了後にどっと疲れはきたが、「勉強した」と言う満足感を得られ、かなり有意義なものだった。担当してくれたトリスタンは、語学学校の先生としてのスキルはかなり高いらしい。トライアルレッスン終了後、私たちは各々レベル票を受取った。
そこには各自のレベル、不得意分野、強化が必要な箇所、そして同校に入校した際に、どのクラスを選択すれば一番効果的か、今後の課題・英語を伸ばすためのアドバイスが細かく記載されていた。レベルに関しては、もちろん仮の評価だが、先生は短時間のトライアルの中で、生徒全員(8名)の特性まで判断していた。
アーリントンには、アクティビティ・長期在籍生徒へのバケーションなど語学学校特有の余暇は無く、他の語学学校へ通っていた生徒が、2校目、3校目の学校として選ぶケースが多いそうだ。