玄関の軒下に巣を作った小鳥
今年は何となく例年とは違った気象状態が続いているオンタリオ州の田舎町。極端に雪の少ない穏やかな冬を終えて、雨の少ないカラカラの天気と異常に暑い夏。家の前の湖は大きく水深も深いのでなかなか水が温まらないので去年までは水が冷たすぎて泳ぐのを躊躇していた私たちも、今年は平気でボートデッキから飛び込むことができるほど水温が高い。
夜になると鳥の餌カゴに逆さにぶら下がるモモンガ
日本では許可証無しでも海釣りをしていた私はカナダでは海釣りはもちろんどんな小さな湖で釣りをするにも許可証を取らなければいけないことを聞いて驚いた。
まだ許可証を取得していない私だけど、オンタリオ州政府は釣り人を増やすために、7月の1週間許可証無しでも釣りができる期間を設けた。
この機会を逃すはずもなくさっそく私たちはカヌーと釣り道具を持って人のいない湖に繰り出した。釣果はというと、、、、一匹も釣れなかった。でもビーバーや美しい鳥たち、釣るには小さすぎるたくさんの魚達はそれだけで楽しむ事ができた。
湖からそそり立つ巨大岩でロッククライミングを楽しむ人たち。この崖は冬には凍りついてアイスクライミングをすることができる
さて、カナダのロッキーマウンテンを挟んで西側は大きな地震が起きる可能性が大きいらしいけど、東側はほとんど地震が起きない。ましてオンタリオ州では10年に一度地震が起きれば大ニュースになる。冒頭で今年は例年とは違った気象状態と言ったけど、8年カナダにいて初めて地震を経験した。オタワから60kmほど北のケベック州が震源地で震度5。大きく揺れたのはほんの5秒ほどでその後1分くらいは小さく揺らいでいた。私の回りにいたカナディアンは皆パニック状態で外に飛び出した。典型的な日本人である私は経験からそれが地震であることもすぐに治まるであろう事も分かっていたから、机の下に潜り込んでいた。
外から家の中を覗くグロスビーク
(Gross Beak)のオス
この地震はアメリカのニューヨーク州、ミシガン州でも観測されたけど大きな被害も怪我人もいなかったらしい。
びっくりした事にオンタリオではめったに起きない竜巻(トルネード)が同じ日に起こってそちらは怪我人や家の崩壊があったという。私は竜巻が起った事を知らなくて次の日の朝のニュースで地震がどれだけ被害を齎したのかを見ようと思っていたのに地震については少しだけで竜巻の方が大きなニュースになっていてびっくりした。地震と竜巻というめったに起きないことが同じ日に起こるなんて、、。
日本では常に水や懐中電灯や非常食を詰めた非常袋を用意していたけど、カナダでも何が起きるか分からないから非常袋を作る事に決めた。