バンクーバーに唯一あるプロサッカーチームVancouver Whitecapsの試合を見に行ってきた。もちろんお目当ては今年バンクーバーでプレーをし始めて3年目の平野孝選手の応援だ。
実は生まれて初めてのサッカー観戦だった私。そしてオフサイドのルールも最近知った程サッカー観戦初心者だったが、予想以上に楽しめた。
この日はPortland Timbers戦。好カードだったらしく、スタジアムに着くと駐車場に車を停められないほどの人出。前半は両チームとも得点できずハーフタイムを挟み試合は後半へ。ハーフタイム中には練習をする平野選手を発見。前半は出場機会がなかったが、後半に望みをつなぐ。

後半に入るとWhitecapsが先制点を挙げ、Whitecaps優勢で試合は進む。
しかし66分にTimbersに追いつかれ、78分に逆転を許した。「これが決勝点か」と思っているうちに試合は終盤戦へ。4分のロスタイムが告げられた瞬間、待ちに待った平野選手がグラウンドに登場。

ロスタイムの最後の方で、平野選手は敵選手に後ろからタックルされ、倒れ込んでしまった。なかなか立ち上がれない一方で時間だけは経過する。そんな中、平野選手は一旦外に出されるが、すぐに手をあげプレーに戻った。観客席からは「そんな状態でどうやってプレーするんだ！」との声も上がる中、平野選手は諦めずに必至にボールに食らい着く。
何度も平野選手にはお会いしているが、普段見せない闘争心と精神力の強さに私はただただ感動。残念ながら試合は負けてしまったが、感動だけは心に残った。

現在はWhitecapsはBurnaby Central ParkにあるSwangard Stadiumを本拠地としているが、来年度MLSに昇格するに当たりホームグラウンドもBC Placeに変更予定。Swangard Stadiumではグラウンドと同じ位置で観戦でるサッカーファンにとっては嬉しいスタジアム。コーナーキックの時は、選手の汗まで感じることが出来る程、臨場感を味わうことができる。このスタジアムで観戦できるのも残り数試合。もう一回位は見に行きたいなと、次回の観戦を早速計画中だ。