MusicFest Vancouverは、今年で十周年を迎えるバンクーバー夏の恒例イベント。 ジャズやクラシックといった様々な音楽コンサートが、バンクーバー各所で開催される。
今回、心ある友人から無料招待チケットを頂いた私。VanDusen Botanical Gardenで行われたBMO World at the Garden: Sounds of Australiaに行ってきた。このコンサートは、十日間に亘って行われた今年のMusicFestの最後を飾るイベント、いわば「大トリ」である。自然と期待が膨らむ。
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Oak StreetとWest 37th Avenueに位置するVanDusen Botanical Gardenには6時に到着。この時間帯はコンサート・チケットを持っている人しか入場できない。開演までは少し時間があったので、公園内を散策。ここへ来るのは4年ぶりだが、綺麗に整備された園内の清々しさは相変わらずだ。夏の日差しに映える緑の芝生と、色とりどりの花々が美しい。以前に訪れた時のことなどを思い出しながら、写真撮影。
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思う存分写真を撮ったら、いよいよコンサート会場へ移動。今日行われるコンサートは、大芝生に特設された屋外ステージにて催される。筆者が到着した時には、すでに大勢の観客がステージ前の芝生に陣取っていた。ブランケットを広げたり、自前のコンサートチェアに座ったりと、皆が思い思いのスタイルでこの野外コンサートを楽しもうとしている姿勢が伝わってくる。
午後7時、開演。Sounds of Australiaという演目からも分かる通り、オーストラリアから招待されたミュージシャン二組が出演した。一人目のWilliam Bartonは、オーストラリア先住民の民族楽器と現代楽器を組み合わせた独自の音楽を披露。時にユーモラスな演出で、観客からの喝さいを浴びる。
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二組目はアカペラグループのThe Idea of North。男性二人、女性二人のハーモニーが美しい。祖国オーストラリアへの想いを歌ったバラードI still call Australia my homeや、ラテンミュージックを取り入れたアップテンポの楽曲まで、幅広いレパートリーを卓越した歌唱力で聴かせる。観客を巻き込みながらのステージパフォーマンスはなかなかのもの。休憩をはさんで午後9時半まで、たっぷり二時間半。時が経つのも忘れ、存分に楽しんだ
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開演時には燦々と降り注いでいた太陽も、気がつけば日没。子供連れからお年寄りまで、幅広い年齢層が楽しめるこのMusicFest Vancouver。来年もぜひ来たいと思い、夕闇が包む会場を後にした。
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