バンクーバーでウェブデザインを専門的に学べる学校がある。今回は、グランビル通りにあるIAM Training(The Institute of Advanced Media)を見学した。
見学したのは午前の授業(9:00-12:00 途中に15分休憩あり)。生徒8人でクラスは満席。というのも各生徒に専用のパソコンが1台ずつ用意されており、タームを通して使用するために受講人数が限られる(クラスによって定員人数は異なっていた)。
当日はターム1の7週目初日で科目「Flash」のスタート日だった。
近年のウェブには欠かせない「動画」を制作するソフトウェアの一つであるこのFlash。その日はソフトの使用目的と基本的な使い方を学んだ。教室前方に設置されているホワイトボードに先生が操作するコンピュータの画面がプロジェクターを通して映し出された。先生のガイダンスに従って各生徒が自分のパソコンで実際に操作をするという流れで授業が行われた。専門用語やソフトの各ツールの使用方法を先生が明瞭簡潔に説明。動画制作に関連するソフトということもあり、映画の専門用語も多く使われている。生徒たちは各自のペースで作業していくので、ソフトの操作の習得速度に若干個人差が見られたが、授業中に分からないことがあるたびに生徒から積極的に質問が出ていて、その都度先生が個人的に指導をしていた。とはいえ今回参加したクラスの生徒たちは全体的に理解度が高く、流れるように授業が進んでいった。
授業見学後、学校の日本人スタッフに話を伺った(日本人スタッフは2名でどちらかが常駐)。スケジュールは3カ月1タームで合計4タームある。ターム単位で受講可能となっており、ウェブデザインに必要な基礎からアドバンスに至るまでの知識・技術を習得するための多くの科目が準備されており、常に発展しているインターネット業界の最新技術を取り入れた授業を行っている。通常はターム1から受講していくのだが、ウェブデザインの知識がある程度すでにある場合はターム2や3からスタートすることもできる。ターム4を終了後は学校の提携会社で6カ月のインターシップを行うこともできる。現在、学校ではターム1から3までの3クラスを開講。多くの卒業生がネット業界で活躍している。またコースは、フルタイム、パートタイム(イブニングコース)、ウィークエンドコースが用意されており、自分のスケジュールに合わせて選べる。
入学基準はTOEIC650以上または学校独自の入学テストを受けることで、受講生は初心者から経験者までと層が幅広い。入学前に専門知識がある程度必要なのかと思ったが、そうではないようだ。基本的なコンピュータの操作が分かれば問題はない。
今回見学したクラスは、日本、台湾、タイ、ブラジル、スウェーデン、カナダというかなりインターナショナルな生徒で構成されていたが、季節によって受講生の国籍比率は変わる。例えば4月は日本人の割合が比較的多くなり、9月はローカル(カナダ)の生徒が多くなるとのこと。
本日見学したクラスには日本人生徒が2名いたが、うち1人(日本でウェブ関係の仕事をしていて、今回この学校で学ぶために渡加)に学校の印象を聞いたとことろ、「厳しいところもあるが、授業でかなり実践的なことを行うので非常によい学校だと思う」とのこと。プロのウェブディベロッパーを目指す人にはお勧めのプログラムだ。
<読者の皆様への特典!>
カナダジャーナルの読者での皆様に限り、フルタイムのウェブディプロマプログラム(12ヶ月もしくは15ヶ月プログラムのいずれか)にお申し込みの方へ、$500ドルのスカラーシップ進呈!(授業料一括払いの場合のみ)。
詳しくはカナダジャーナルまでお問い合わせください。
editor@canadajournal.com