今回は、ニューヨークとマイアミにキャンパスを持つ歴史ある語学学校ZONIのバンクーバー校に体験入学した。バンクーバーの図書館の向かいにあるこの学校は、校内は淡いブルーを基調に所々濃いブルーが配置された、すっきりとした明るい印象の建物だ。

体験をしたのは選択コースの一つであるPronunciation & Speaking クラス（午前９時から１２時迄。途中１５分休憩あり）。
生徒は７人。国籍は日本、韓国、南米とバランスがよい。発音に焦点をあて、リンキングや発音の法則を理解し、スムーズかつナチュラルなスピーキング力を身につけるための授業が行われた。

まずはウォーミングアップで隣の生徒同士と自己紹介をした。お互いに打ち解けあったところで本題へ。テーマはDisappearing Syllables。単語を音節ごとに分解し母音と子音の組み合わせを見て、どういう組み合わせの時にどの母音が消える（つまり発音しない）のかを先生が丁寧に説明。次に生徒同士でペアを組み、お互いに発音を確認。類似した単語が２つ用意され、どちらを発音したのかを当てるゲームを行った。今まで何となく発音していた単語を今回教わった法則に基づいて改めて見直してみたところ、確かにネイティブスピーカーの発音に近くなったので、その即効性に驚いた。

続いてスピーキングのリズムとアクセントについて。
日本人はつい単語を一つずつ同じ強さと速度で話してしまいがちだが、これではナチュラルには聞こえないうえにネイティブスピーカーには聞きづらいらしい。「英語は音楽のようなもの」という先生の説明を受けて、文の中で必要な情報（単語）だけをはっきりとリズムにのって発音する練習を時間をかけて行った。どこか早口言葉にも似たこの練習、初めのうちは舌がもつれそうになりかなりてこずったが、しばらくするうちに何となくコツがつかめてきた。先生は各生徒にしっかりと目が行き届いており、生徒全員の理解度を確認しながらウィットにとんだ説明で楽しく和やかに授業を行っていた。

学校に用意されているコースはパートタイムとフルタイムがあり、自分のスケジュールに合わせて授業が組める。受付には日本人カウンセラー常駐なので安心だ。毎週月曜日入校が可能で、入学初日にはひとりひとりにしっかりとしたカウンセリングが行われる。

ZONIには本日体験したコースのほかに、一般英語コース・IELS対策コース・ビジネス英語コース、そしてブリッジプログラム（カナダの学校に入学するための準備コースで8歳から18歳を対象）を設けており、現在全校生徒は約60名。（現時点で日本人は6名のみ）。またこの学校独自のプログラムとして、ダンス専門校と提携した「ダンスレッスン」や「Spaでの美容トレーニング（サティフィケート取得可能）」のコースがある。近い将来にはBC州のカレッジとの提携を視野に入れている。