オンタリオ州に面したイーリー湖に7km突き出た岬、それがカナダで最も小さいユニークな国立公園、ポイントピーリー国立公園だ(20平方Km)。 カナダ最南端の土地で、湖の対岸はアメリカのオハイオ州。カリフォルニア北部やイタリアのローマと緯度が同じで、公園内はジャングルのような森林、沼地、砂浜、サバンナ草原などがある自然郷だ。
このポイントピーリー国立公園は野鳥が豊富でバードウォッチングのメッカでもあるが、珍しいモナーク蝶(オオカバマダラ蝶)が何百万も訪れることでも知られている。
モナーク蝶は、渡り鳥と同じように、カナダとメキシコの間を往復するが、寿命が短い蝶がカナダ・メキシコ間の往復4000 kmの旅を終えるには、世代が4回交代すると言われている。毎年見たこともない故郷に舞い戻るモナーク蝶の習性は謎だ。
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