バンクーバーのダウンタウンの中心に位置するパシフィックランゲージインスティチュート（Pacific Language Institute ：PLI) は、1988年創立の歴史ある大規模な語学学校で、質の高い授業が受けられるとの定評があり、また大学進学にも強い学校である。毎週水・木に無料トライアルレッスンを実施しており、今回は木曜日のレッスンに参加させてもらった。

レッスンは13:00開始。
まず始めにレベル分けテストとして使われているケンブリッジプレイスメントテストを受けた。アダブティブ方式と呼ばれるコンピュータベースのテストで、文法・リーディング・リスニングの3科目を30分以内に解くというもの。問題を解いていく過程で、自分の解答の正解・不正解によって次の問題の難易度が変わる。テスト終了後、すぐに結果が出た。その結果に基づいて日本人スタッフのYuriさんにプログラム案内を受け、相談しながら本日のクラスを決定。クラスに入る前にしっかりとしたカウンセリングを行うので、自分のレベルに適切なクラスに間違いなく入ることができる。私は、Oral and Listeningというスピーキングとリスニング中心のプログラムに参加することになった。

このクラスは私を含めて3人。通常は10人程度いるそうだが、この日は生徒が大勢卒業した後と次回の生徒受入日の間ということで少人数制での授業だった。クラスに入ったとたんに生徒から暖かい声をかけられ、すぐにクラスに打ち解けることができた。授業開始は宿題として出ていたスピーチから。「人生のモットー」がテーマで、生徒は台本をしっかりと準備していたにも関わらず、本番時には何も見ずにすらすらとスピーチを行い、そのレベルの高さに驚いた。先生から的確なフィードバックが行われた後にリスニングの授業へ。CBC ラジオの番組より抜粋されたドラマを聞き、問題を解くというもの。
まずストーリーのカギとなる重要な単語がピックアップされたプリントを渡された。生徒それぞれが割り当てられた単語の定義を調べて発表。その後実際にストーリーを聞き、問題を解いていった。主要な単語は前もって把握していてもやはり話のスピードについていくのにはかなり苦戦した。そのうえ所々にジョークがちりばめられており、聞き取るのにかなりの注意力が必要だった。あっという間に1時間30分が過ぎ、トライアルレッスン終了。

PLI には現在日本人は約全体のわずか5%とのこと。韓国、ブラジル、サウジアラビア、台湾など国際色豊かな大規模校（全校生徒約600人）にしてはかなり少ない割合だ。コースは一般英語のコースのほかに、テスト対策コース、ビジネスコース、インターンシップコース、大学進学コースなど豊富にある。一般英語コースではレベルが上がるにつれて、選択できる応用科目が増えていくのでより高度な授業が受けられる。そしてクラスでは毎週プロジェクトが用意されており、本気で英語の力をつけたい人には満足の得られるカリキュラムとなっている。またアクティビティも毎日（週末も含め）日替わりで実施されており、充実したバンクーバーライフを送ることができるだろう。