美しい対岸の秋
友達の旅立ち
オンタリオの田舎町、ここら辺には日本人は私だけどころかアジア人も居ない。そういう環境に居ると日本人の友達は本当に大切になってくる。一番近くに住む日本人の友達はここから2時間車で行った所だし小さな子供もいるのでなかなか会う機会も無い。遠くに住んでいて一年に何度も会えなくても年齢や性別に関わらず日本人の友達は私にとってとても貴重な存在だ。
そんな大切な友達の一人の悲報を知ったのは秋の初め。数ヶ月前には一緒にトロントにある日本の雑貨や食品を売っている店に行って買物や食事を楽しんだのにもう一緒に話す事もできない。
彼女は何に対しても感謝とお礼を絶やさない明るい人で彼女といるとほんわかした気分になれた。
もう会えなくても、一緒に話せなくても思い出は消えることは無い。ちょっとくじけそうな時があると彼女を思い出して私が今生きていること事態に感謝してまた前に進んで行く勇気が沸いてくる。
鼻なしカボチャ
鼻なしカボチャ
カナダでは10月31日はハロウィンのお祭りで子供も大人もおおはしゃぎする。残念ながらこの辺には子供が居なくてせっかく用意したお菓子も結局私たちで食べる始末だけど、それでも毎年大きなカボチャを買ってきて中を刳り貫いて置物を作る。この時期は露天にたくさんのオレンジ色のカボチャが並びあっという間に売れていく。
今年は星型の目に大きな笑顔の口にデザインした。彫り終わってロウソクを中に入れてから鼻を掘るのを忘れたことに気がついたけど「口が大きいから鼻が無くても息できるんじゃない?」という家族の言葉に変に納得してそのままにした。
いたずらビーバー
夏の間は人間に会いたくなかった為なのかビーバーは姿を消していたけど秋になってやっとその姿を現した。姿を現したと思ったらすぐに家作りが始まってそこらの木々はビーバーによって伐採されていった。始めはビーバーが珍しくて木をかじる姿を楽しんで見ていたけど最近は大量に倒される木を見ていてちょっと複雑な気がしてきた。「いたずらビーバー」という題だけど実は彼らは生活の為に自然にやっていることでいたずらをしているわけでは無いがこの辺の人にとってはビーバーはたくさんの木を荒らしまくる厄介者には間違いない。