カナディアンライフ

カナディアンライフ働く母さん、カナダ子育て奮戦記 その23  By Yasuko Garlick(ガーリック康子)

携帯電話


携帯電話

    最近、携帯電話を新しくした。「スマートフォン」というあれである。それまで使っていたものは、夫がかなり前に使っていた「お下がり」で古い。とりあえず基本的機能はあるが、音楽を聴いたり、画像を見たりすることはできない。(こういうタイプを、通称「ダムフォン」と呼ぶ。)これらの機能は、MP3があるのでなくても困らないが、外に出る機会が増えたので、いくつか困っていることがあった。この電話では、Eメールのチェックやウェブサイトでの検索ができないのだ。家に帰ればEメールはチェックできるが、仕事のやり取りは専らEメールなので、なるべく早く返事をしたい。それに、出先では公共の交通機関を使って移動するので、バスや電車の時刻やルートがその場でわかるととても便利だ。前もって調べて行けばいいと言われればそれまでだが、途中で予定が変わることもある。新調しようかどうしようかと暫く悩んでいたが、限界が来た。そんな矢先、とんでもなくお得なパッケージがあったので、決めてしまった。

携帯電話    さて、先日、日本の某放送局のラジオのストリーミングでニュースを聴いていたら、携帯電話のアンケートについて話していた。「携帯電話を失くしたらどうしますか?」という質問に、「生きて行けない。」、「死ぬ。」という答えが返ってきたという。友達の連絡先は登録してあるし、パソコンがなくてもメッセージが送れる。情報検索はできるし、音楽も聴けるうえ、カメラにもなる。自分に必要な情報や記録が、この一台に詰まっている。きっと、昔のようにスケジュール帳なんて使っていないだろうから、それを失くしてしまったら、日々の生活が滞ってしまうだろう。

    携帯電話を新しくしたことで、「お下がり」をどうしようかということになった。この電話は、一定期間の契約なしで、毎月、希望する金額だけを支払う設定になっている。クレジットカードで自動引き落としにしておけばそうはならないが、月毎に支払う場合は、支払いが遅れると、残りの金額は翌月へ繰り越しにならない。一回の通話料金が割高だし、相手からかかって来ても、使用料は支払うから、こちらは「ただ」にならない。テキストメッセージを送るのも高い。月によって、途中でチャージし直さなければならないこともあったりで、機能が少ない割にはかなり高くつく。

携帯電話    そんな電話でも、上の娘が使いたいと言い出した。彼女曰く、「みんな持ってる。」らしい。こちらの小学生は、子どもだけで出かけたり留守番したりできないので、まあ、そんなはずはないが、電話をするよりもテキストを送りたいらしい。今はまだ、娘の所在がいつもわかっているが、一人であちこち出かけられる歳になると、それも難しい。今年で小学校を卒業し、9月から8年生。学校へも一人で行くことになるから、特に最初は、学校の行き帰りに連絡する手段が全くない、というのも心配である。かといって、好き放題に使った料金は誰が払うの、という話になると、娘としては黙ってしまうしかない。この携帯をどうするか最終的に決定していないが、とりあえず充電はしてあるので、今のところ「目覚まし時計」に格下げされてしまっている。

携帯電話    携帯電話と言えば、もうすぐ夫の携帯電話の契約期間が切れる。契約を更新する機会に、固定電話を解約しようかという話になっている。今も外からはかかって来るが、携帯電話を使えば新たな通話料がかからないので、子供たちが友達にかける以外、この電話を使ってこちらからかけることがなくなった。仕事上必要なFAXのやり取りも、コンピューターでできる。ただ、固定電話が必要な仕事が不定期に入るが、これにも何かの解決策がないかと模索中である。そうすれば、使わないのに、安いとは言えない使用料を払わなくてよくなる。

     こんなわが家の携帯事情。一体よそのお宅では、子どもに携帯電話を持たせているのか、固定電話はどうしているのか、とても気になるところ。 皆さん、どうしてますか?

Yasuko GarlickYasuko Garlick(ガーリック康子)

主に翻訳、通訳、チューターを生業とする2児の母。夫はカナダ人。
数カ国に滞在後、現在カナダ在住7年目。
只今、何か新しいビジネスを始めようと模索中。。



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