2010年3月からVCCのHospitality Management Programを受講しています。
このプログラムは4学期制の2年間に渡り、ホテル業・サービス業・経営・経済のことを一から学んでゆくカリキュラムです。
学期毎に5~6教科のペースで実践的なものと理論的なものを交えてこなしていきます。
実践的な教科の中でも、2学期に受けたFood Productionという授業はとても印象深かったです。5人1グループを作り、実際に校舎の中にあるレストランのキッチンで料理の仕方を学びます。キッチンに入る前は、教室でその日に使う調理器具のことから、野菜の切り方の名前、使う食材の選び方などを先生が細かく説明します。サンドイッチという軽食なものから、スープ、ステーキなどメインを学び、最終週までにはデザートまで作れるようになります。2時間を使い、2品~4品を作り、授業の最後に先生に味見をしてもらいます。
先生はユーモアのある方で、おいしいときは目をまん丸にして喜んでくれ、そうでないときは「どのタイミングで火を弱めたの?次はこのタイミングで弱めたらいいよ」などとアドバイスをたくさんくれます。週ごとに代わる調理テーマを仲間と試行錯誤して学んでいくのは、週に1度の楽しみな日でもありました。
3学期のRestaurant Operationという授業では、さらにそこからステップアップします。
1クラスをキッチンチームとダイニングチームの2チームに分け、Four Corners という生徒が運営するレストランのキッチンで実際にお客さんを相手にサービス業・経営のことについて学びます。ダイニングチームで働いていたときは、一人一人役割分担をして、いろいろな立場を経験するということが目的です。マネージャー役・ウエイター/ウエイトレス役・バーテンダー役・キャッシャー役をすべて体験することにより、その役のすべきこと、他の役にどう動いてほしいかなどが分かります。
1番難しかったことは、ウエイトレス役になったとき、メニューに書いてあるすべての料理の食材を覚えなければいけない時でした。マネージャー役の時だけは黒のスーツを着用し、他の生徒よりも30分早く集まり、役の振り分けから始まります。そしてメニューの確認、食材の有無、食器・ナプキンの補充を他の生徒が来る前にします。
カナダで接客業をしたことがなかった私は、ウエイトレス役になった時注文1つすらまともにとれませんでしたが、今の職場では新しいことを学びつつ、この授業で学んだことを基本として接客業をしています。 (R.Nさん)