【前回のあらすじ】
通訳してあげた患者さんの衰弱度が増したのを見て、ヒロミちゃんは少しの間、病室につきそってあげることにした。

患者さんはヒロミちゃんを見て安心した様子で、多少元気をとりもどしたようだった。さりげなく話しかけてみると、口数が少ないと言っていた医者の言葉に反して、話嫌いな感じではない。それどころか、いろいろと話したそうなので辛抱強く聞いてあげると、ますます元気が戻ってきたようだった。

しばらく話した後で、患者さんが「日本茶が飲みたい」と言うので、ヒロミちゃんは自分がもっていた日本茶のティーバックをとってきて飲ませてあげた。するとまるでいままでの衰弱状態がウソのように回復し、食欲まで出てきたようだった！この様子を見にきた医者も信じられない様子だ。

医者はしばらく考える風だったが、ヒロミちゃんに通訳を頼んで患者さんに質問した。

患者さんの返事を聞いた医者は、やっと納得したという表情で、ヒロミちゃんと患者さんに状況を説明してくれた。

説明を聞いた患者さんも納得した様子で、笑顔すら見せている。
医者は、患者さんとヒロミちゃんを交互に見ながら言った。

その晩、ヒロミちゃんは患者さんと一緒に病院のカフェテリアで食事をした。食事を終えた患者さんは、一分ごとに元気になるようで、翌日、無事退院した。
（続く）

ご紹介する単語やフレーズは、この物語のシチュエーションにマッチした英訳です。 シチュエーションによっては様々な単語やフレーズがあるので、類語辞典などを使って調べてみましょう。