【前回のあらすじ】
ひょんなことで日本人の患者を回復させることになったヒロミちゃんは、日本人用通訳として病院に雇われた。

まずヒロミちゃんは、ステイ先のバックパッカー用ホテルのオーナーに事情を説明し、長期滞在させてもらうことを頼んだ。

ホテルのオーナーはヒロミちゃんの頼みを快諾してくれた。

ロッキーにある宿泊施設は高いし、アパートは簡単には見つからないので、ヒロミちゃんにとってありがたい条件だった。それに、このホテルのオーナー夫婦とは気が合って楽しいのだ。

病院での仕事は面白かった。 私服ではまずいと言うことで、看護士と同じユニフォームを着ることになり、ヒロミちゃんは自分も看護士になったような気持ちだった。

日本人患者はときどき来るが、みんな簡単な通訳をするだけでことが足り、病院側では大助かりなようだった。

そんなある日、ヒロミちゃんは医者から呼ばれ、またまたビックリさせられた。

自信はなかったが断るわけにもいかず、自分は本職の医療通訳者ではないことを先方に理解してもらうことを条件に、ヒロミちゃんは承諾した。

その数時間後、ヒロミちゃんはカルガリーからウイニペグまで飛び、ウイニペグから軽飛行機に乗り換えて病院のある小さな町にむかった。

眼下には、無数の湖があるマニトバ州の広大な大地が見渡す限り続いていた。
(続く)

ご紹介する単語やフレーズは、この物語のシチュエーションにマッチした英訳です。 シチュエーションによっては様々な単語やフレーズがあるので、類語辞典などを使って調べてみましょう。