【前回のあらすじ】
バンフでの生活を終えてまた旅に出る前の晩、無数の星が輝く夜空を見上げたヒロミちゃんは、この先自分を待っている「何か」に思いをめぐらしていた。

翌朝早く、ヒロミちゃんは、グレーハウンドに乗って出発した。行き先は大平原。
トランスカナダハイウェー（カナダ横断国道1号線）を東に向かってただただ走る。

バスの運転手は、またまた話し好きな40歳代の男性だった。

ロッキーを出て最初に付いた町はカルガリーだった。聞いていた通り、カウボーイハットにブーツといういでたちの人が町を闊歩している。30分の途中停車でバスを降りたヒロミちゃんは、売店のおばさんに聞いてみた。

人の良さそうな売店のおばさんは、大柄な体を揺らせながら大声で答える。

売店のおばさんが言った通り、カルガリーを出て30分もしないうちに平原が広がり出した。カルガリーから約3時間走って着いたメディスンハットで、ヒロミちゃんはバスを降りた。バスの中から見るのではなく、大平原の真ん中に立ってみたかったのだ。

バスの駅でタクシーを見つけ、ヒロミちゃんは運転手さんに言った。

(続く)

ご紹介する単語やフレーズは、この物語のシチュエーションにマッチした英訳です。 シチュエーションによっては様々な単語やフレーズがあるので、類語辞典などを使って調べてみましょう。