＜前回までのあらすじ＞
いろいろな人たちに混ざってトロントの目抜き通りを歩きながら、ヒロミちゃんは自分がカナダに住んだことを想像していた。

ヒロミちゃんは、カナダに移住した日本人の体験談を聞きたくなり、ホームステイを紹介してもらった日本人経営の留学エージェントを尋ねた。

対応してくれた留学カウンセラーは30代前半の女性で、永住権を取ってカナダに住んで3 年になるという。

ホームステイ先のマリアや昔の上司のサラと比較して、この女性からは“移住して大満足！”という印象は受けなかった。ヒロミちゃんは、ふと、“この人も自分探しをしているのじゃないだろうか”などと思ったりした。

トロントでの時間は瞬く間に過ぎ、ホームステイの契約もあと数日を残すばかりとなった。トロントは刺激に満ちた街だけど、留まって自分探しをするよりももっとカナダを見てみたかった。
ワーキングホリデーのビザが切れるまであと2ヶ月・・・。
ヒロミちゃんは、ケベック州に向かうことにした。(続く)

ご紹介する単語やフレーズは、この物語のシチュエーションにマッチした英訳です。 シチュエーションによっては様々な単語やフレーズがあるので、類語辞典などを使って調べてみましょう。