＜前回までのあらすじ＞
日本の会社との提携が決まったその日の夕食の席で、マイケルがシンジ君のお父さんに会いたいと言った。

ビックリ顔のシンジ君を見ながら、マイケルは言う。

シンジ君はますますビックリしたが、父と連絡する言い訳が出来たことはありがたかった。「お前の面倒はもう見ない」と言われた両親に連絡するかどうかを、迷っていたところだったのだ。
その晩、緊張しながらシンジ君が両親に電話すると、母は大喜びし、父もいままでの確執を忘れてくれたような声で話し、マイケルと会うことを承諾してくれた。

翌日、マイケルとシンジ君は両親の自宅に招かれた。
父は和服を着、母はお気に入りの森英恵のドレスを着ている。
いつもは自信満々のマイケルだが、父の前では緊張して小さく見えた。シンジ君は父の威厳に満ちた姿が誇らしかった。

父は、マイケルの申し出を深く考える風でもなく、すべて了解してくれた。いつもはビジネスに厳しい父だけに、シンジ君は思わず涙が出そうになった。

出張の目的を果たし、バンクーバーに帰る飛行機の中で、シンジ君は母親が言った言葉を思い出していた。

ご紹介する単語やフレーズは、この物語のシチュエーションにマッチした英訳です。 シチュエーションによっては様々な単語やフレーズがあるので、類語辞典などを使って調べてみましょう。