＜前回までのあらすじ＞
カナダの生活を満喫する日本人老夫婦の話を聞いて、ヒロミちゃんはカナダに住むことを決心をした。

翌朝、お世話になったOba-san とOji-sanに厚く例を言い、ヒロミちゃんはピータボロウからトロントに向かい、トロントから懐かしいバンクーバーに向かった。

カナダに住むことを決心したからには、就労ビザを取るために雇ってくれる会社を探さなければならない。雇い主が見つかっても申請が受理されるとは限らないし、受理されたとしもビザが発行されるのには数ヶ月はかかるから、いったんは日本に帰らなければならないが、ヒロミちゃんは残された数日を使って、今まで働いたところに打診することにした。

バンクーバー空港にはスティーブが迎えに来てくれていた。

数日留めてもらうことになったスティーブのアパートで、ヒロミちゃんはサラと、バンフの病院と、ルルにメールを打った。

久しぶりのバンクーバーの空気は、しっとりと肌にやさしかった。
一年前、このバンクーバーでヒロミちゃんの旅が始まった。そしてカナダを一巡した今、ヒロミちゃんの新たな旅がまたここから始まろうとしていた。（続く）

ご紹介する単語やフレーズは、この物語のシチュエーションにマッチした英訳です。 シチュエーションによっては様々な単語やフレーズがあるので、類語辞典などを使って調べてみましょう。