椙村 邦子 さん バンクーバーに居住して14年。 雨が多いバンクーバーの冬は、どうしても外出するのが億劫になってしまう。 冬の時期、我が家の楽しみは、なんと言っても「スキー&スノーボード」。 なにしろ、どの山にもダウンタウンから車でおよそ30分ほどで着いてしまう。仕事帰りにナイターでひと滑り、子供たちが学校へ行っている間に2、3時間ほどスキーへ、「ちょっと、そこまで」という気軽な感覚! ゴンドラで約10分足らずで 日本にいた頃は、スキーやスノーボードをするのは、ちょっと大掛かりなイメージでした。道具やウエアーをそろえたり、スキー場までは遠いし、渋滞で時間がかかるなど、けっこう面倒くさい。しかしカナダに来てからスキー、いやスキー場に対してのイメージがかなり変わりました。スキー場が近いだけでなく、スキーヤー、スノーボーダーたちだけのサンクチュアリではないことを知るこんな事があったのです。 先日、私たち一家と友人一家で「グラウスマウンテン」へ行く機会がありました。 レストランはダウンタウンの夜景が この夜は、友人のご両親(60代と70代)も一緒に来ているとのこと。「えーっ、パパたちスキーするんだっけ?」いえいえ、彼らのお楽しみは、先ほどの夜景。 「いやー最高だったよ。夜景もきれいだったしさあ、食事もワインもいけたよ」と、食事を終えレストランから出てきたU氏の上機嫌な第一声。 山頂から見えるバンクーバーの夜景。 日ごろから、食べ歩き大好きなU夫妻が言うのだから、お味のほうも間違いなさそう… のどかな感じのスケート場 レストラン以外にも「グラウスマウンテン」では、シアターで映画を鑑賞したり、ゴンドラステーションの前にあるアイススケートポンドで、スケートも楽しむのも人気のようです。雪の中を散歩する人、夜景をバックに写真を撮る人、思い思いの冬の夜を過すために人々が、雨のバンクーバーからエスケープしにやって来ます。 そして冬の日の長雨のおかげで、山々にこんな素敵な世界を作り出しているんだな〜と、雨の日もありがたく思えるから不思議。
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